ベッドに転がりながら、過去の恋を順番に思い出してみる夜ってあるよね。
あのときの彼、その前の人、そのまた前の人。
思い返すほど、心の中に並ぶ言葉はこんな感じになりやすい。
「忙しすぎて全然会えなかったから」
「本音を言ってくれない人だったから」
「元カノを引きずっていて、こっちをちゃんと見てくれなかったから」
どれも、事実としてきっとあったこと。
でも、そこで話が終わってしまうと、次の恋もまた同じコースに乗りやすくなる。
一方で、なぜか彼氏彼女が途切れない人がいる。
見た目だけが特別なわけでもないのに、出会いが途切れず、長く続く恋もちゃんと持っている。
その人たちは、別れのたびに「わたしの見る目がなかったわ」と自分を殴り続けているわけでもない。
違いは、矢印の向け方。
「誰のせい?」で止まるか、「ここから自分はどう動く?」まで進むか。
この記事では、その矢印の向きを、あなたのペースで少しだけ調整していく。
目次
彼氏彼女が途切れない人は「誰のせい?」より「ここからどうする?」で考えている
まず、結論から話すね。
彼氏彼女が途切れない人は、別れたあとに
「どっちが悪いか」を決める
よりも
「この経験を持って、次にどう動くか」を考える
方に時間を使っている。
もちろん、相手に問題があったケースもある。
浮気された、暴言を吐かれた、約束を何度も破られた。
そういう場面で「相手が悪い」と感じるのは、ごく自然な反応だし、あなたの感覚は正しい。
ただ、そこから一歩だけ進む。
「だからもう二度とこんな人は選ばない」と決めて終わるのではなくて、
「このとき、自分は何に気づけていたら、もう少し早く動けたかな」
「次に同じようなサインを見つけたら、どう線を引くかな」
と、自分の未来の選び方に矢印を向け直している。
三つのモードをざっくり分けてみる
ここで、一度頭の中を整理したいから、
よく出てくる三つのモードを並べてみるね。
- 人のせいモード
別れの理由を、ほぼすべて相手や環境に置く。
「ひどい人に当たった」「タイミングが悪かった」で話が終わりやすい。 - 自分責めモード
何が起きても「全部わたしが悪い」「わたしさえ我慢していれば」と、自分を汚れものみたいに扱ってしまう。 - 選び直すモード
相手にも自分にも、足りなかったところはあった、と認めつつ、
「じゃあ次はどう選びたいか」「どんな距離感を大事にしたいか」を決めていく。
彼氏彼女が途切れない人が多く立っているのは、三つめの位置。
誰かを悪者にして終わらせるのでもなく、自分だけを殴り続けるのでもない、中間地点だ。
この記事で一緒にやりたいこと
ここから先でセンが一緒にやりたいのは、
あなたを「悪者でも被害者でもない場所」にそっと戻していくこと。
そのために、
- 今の自分がどのモードに寄りがちかを知る
- 三つのモードの違いを、別れ方・次の恋の入り方で比べる
- 途切れない人が大事にしている考え方を、真似しやすいサイズにほぐす
- 今日から使える言い方に落とし込む
この順番で、少しずつ整えていくね。
今のあなたはどこにいる?「人のせいパターン」を知るチェックリスト
いきなり考え方を変えようとする前に、
まずは今の自分の立ち位置をそっと見てみよう。
ここで大事なのは、当てはまった数で自分を評価しないこと。
「そうか、今のわたしはこのモードに寄っているんだな」と、ただ状況を知るだけでいい。
別れやケンカのあとに出やすい口ぐせ
心の中でチェックしてみてね。
- 別れを友だちに話すとき、「あの人マジで無理だった」「運が悪かった」と相手や運の話で締めることが多い
- 「次こそはまともな人に出会いたい」と、出会いの質ばかりを変えようとしてしまう
- ケンカのあと、「わたしにも悪いところあったよね」と自分側を振り返る時間は短く終わる
- 「どうせわたしなんて」と自分を責める時期が長く続き、その間に相手の行動を棚上げしてしまう
- 別れ話のとき、「あなたが変わらないから無理」と言って、具体的なすり合わせをする前に終わらせがち
会話とSNSににじむ「矢印」の向き
- SNSに書きたい愚痴を考えると、文章の主語が「相手」か「元カレ元カノ」になりがち
- 直接は言えないことを、誰かが読めば分かる形でストーリーに匂わせたくなる
- 友だちに相談するとき、「わたしがどうしたいか」より「相手がどれだけひどかったか」の説明に時間を使ってしまう
当てはまる項目が多かったら、今のあなたは
「人のせいモード」か「人のせいと自分責めがごちゃ混ぜモード」に近いかもしれない。
でも、それは「ダメな人」の証拠じゃない。
それだけ傷ついてきたし、守るために矢印を外側に向ける必要があった、ということ。
ここまで読めている時点で、もう矢印を少しだけ動かしたい気持ちは生まれているから、安心して進んで大丈夫。
比較してみよう。「人のせいにする人」「全部自分のせいにする人」「途切れない人」の違い
今度は、三つのモードを並べてみるね。
どれが良くてどれが悪い、ではなく、
「今の自分はどこに近いかな」と眺めるための表だと思ってほしい。
三つのモード比較表
| 観点 | 人のせいにする人 | 全部自分のせいにする人 | 彼氏彼女が途切れない人 |
|---|---|---|---|
| 別れた直後の一言 | 「あんな人と付き合ったのが間違いだった」 | 「わたしなんて誰と付き合っても無理」 | 「合わなかったところがはっきりしたな」 |
| 原因のとらえ方 | 相手の性格や行動が中心 | 自分の欠点や価値のなさが中心 | 相手・自分・環境を分けて見る |
| 次の恋への入り方 | すぐにまた似たタイプに惹かれやすい | しばらく何もできず、自己否定のまま時間だけ過ぎる | 休む時間を取りつつ、次は何を大事にするかを一つ決める |
| 自分への扱い方 | 守っているつもりで、実は成長のチャンスを遠ざけている | 心を守るより先に、自分を罰する | 守りながらも、少しずつ育てようとしている |
| 相手への期待のかけ方 | 「わたしを分かってくれる完璧な人」を探しがち | 「こんな自分でも受け入れてくれるなら誰でも…」になりがち | 「お互いに話し合える人」を探す |
どうだろう。
「完全にこの列」というより、
「この行はここ」「この行はこっち」と、混ざっている人がほとんどだと思う。
本当に危ないのは「人のせい」より「自分責め」かもしれない
少し意外かもしれないけれど、
センがいちばん心配になるのは「全部自分のせい」モードに偏っている人だよ。
人のせいモードにいるとき、人はまだ怒っている。
怒りは、向きさえ変えれば行動の燃料になる。
でも、自分責めモードに入りすぎると、
怒りが内側に向かって、自分を削る刃になってしまう。
その状態で出会う次の恋は、
境界線がゆるくなりやすくて、嫌なことがあっても「これくらい我慢しなきゃ」と飲み込んでしまう。
途切れない人がしているのは、
外側への怒りと内側への怒り、どちらにも偏りすぎないこと。
「相手にも問題はあった。でも、わたしの選び方にも改善ポイントはある」
と、真ん中に立とうとすること。
途切れない人は、無理にポジティブなわけじゃない
誤解してほしくないのは、
彼氏彼女が途切れない人が、いつも前向きで笑顔いっぱいかというと、そんなことはないということ。
ちゃんと落ち込むし、泣くし、友だちに愚痴も言う。
ただ、そのあとに一歩だけ、未来に向けた問いを足している。
「で、次はどうしようか」
その一歩があるかどうか。
それだけの差が、数年単位で見ると、恋愛の履歴を大きく分けていく。
彼氏彼女が途切れない人が大事にしている三つの思考習慣
じゃあ、その一歩はどうやって踏み出しているんだろう。
ここでは、真似しやすいように三つにしぼって話すね。
1. 事実・解釈・感情を分けて眺める
別れのあと、頭の中はごちゃごちゃになりやすい。
だからこそ、いったん紙やメモに書き出して、次の三つに分ける。
- 実際に起きたこと
例)約束の日に三回連続で遅刻された - 自分の解釈
例)わたしは大事にされていない - 自分の感情
例)悲しい、怒っている、不安
途切れない人は、この三つをごっちゃにしない。
起きたことは起きたこととして認めたうえで、
解釈と感情は「変えてもいい」と知っている。
「大事にされていない人」ではなく、
「大事にされていないと感じたわたし」という主語に変えてみるだけでも、
心の中に少しだけ余白ができる。
2. 「自分の影響が届くところ」だけに力を使う
相手の性格や過去、仕事の忙しさ、家族との関係。
そこにまで自分の力を伸ばそうとすると、心はすぐにすり減ってしまう。
途切れない人は、力をかける場所を選ぶのが上手い。
- 相手の気持ちを全部変えようとはしない
- 自分がどう感じているか、どこが苦しいかは言葉にする
- それでも変わらない部分は「相手の領域」として尊重する
- そのうえで、自分がその関係にいたいかどうかを選ぶ
「変わってくれないなら無理」と相手にジャッジを突きつける前に、
「ここはわたしの力が届かない場所かもしれない」と一度確認しているイメージだね。
3. 別れたあと、「相手の悪さ」ではなく「自分の次の基準」を一つだけメモする
別れ話のあと、
相手の悪いところを列挙するのは、正直なところ気持ちがいい。
でも、気持ちよさのわりに、未来の恋にはあまり役に立たない。
途切れない人は、そこにほんの少しだけ未来の視点を足す。
- 次は、忙しくても約束の時間を大事にしてくれる人がいい
- つらいときに「話してくれてありがとう」と言ってくれる人がいい
- ケンカのあと、自分のことも振り返れる人がいい
こういう「次に大事にしたい条件」を、一つだけ書き残しておく。
それが積み重なると、自然と選ぶ人が変わっていく。
出会いの数より、選び方の質が上がるから、結果として恋人が途切れにくくなる。
今日からできる、「人のせいにしない」伝え方と言い換え集
ここからは、感情がぐらっと揺れたときに使える、具体的な言い方をいくつか置いておくね。
全部覚えなくていいから、「これなら使えそう」と感じるものだけ拾ってほしい。
「なんで〇〇してくれないの?」を、少しだけ変えてみる
つい出てきやすい言葉を、こんなふうに変えてみる。
- なんで連絡くれないの?
→ 最近連絡が少なくて、ちょっと不安になってる。もう少し声が聞けたら嬉しいな。 - なんで話を聞いてくれないの?
→ 今はただ聞いてほしい気持ちが大きくて、アドバイスより先に話を最後まで聞いてもらえると助かる。 - どうして分かってくれないの?
→ うまく説明できてないかもしれないから、もう一回整理して話してみてもいい?
主語を「あなた」から「わたし」に戻すだけで、
責める空気が少し和らいで、相手も耳を傾けやすくなる。
「わたしばっかり」「どうせいつも」のループから抜けるフレーズ
- わたしばっかり我慢してる
→ 最近、わたしが譲る場面が多い気がして少し疲れているから、どこかでバランスを取り直したい。 - どうせいつも同じことの繰り返し
→ 前にも似たことでぶつかったから、今回は前と違う話し方を試してみたい。
「いつも」「全部」といった極端な言葉を外すだけで、
話し合いの空気はかなり変わる。
うまく言えない日の「時間をください」テンプレ
心がぐらぐらしているときは、
正しい言葉を探すだけでさらに疲れてしまう。
そんな日は、こういう一文だけでも十分だよ。
- 今は感情が混ざりすぎてうまく話せないから、少し時間をもらってもいい?
- 今日は冷静に話せる自信がないから、一度落ち着いてからもう一回話したい。
その一言を伝えられた時点で、
あなたはもう「人のせいにしない選択」をしている。
感情を相手にぶつける前に、自分で一度抱きとめているから。
恋愛で人のせいにしないことについて、よく出てくる質問
ここからは、よく届く疑問にセンなりの答えを添えていくね。
Q1. 本当に相手がひどかったときまで、自分の責任を考えないといけないの?
いいえ。
暴力やモラハラのようなケースで、「わたしにも悪いところが…」と無理に探す必要はない。
そこはまず、全力で自分を守るべき領域。
そのうえで、「あのとき、もっと早くサインに気づけていたら」と未来の自分のために振り返るのはアリ。
それは責任ではなく、これからの自分を守るための学びだと思ってほしい。
Q2. 人のせいにしないようにしたら、逆に都合よく使われそうで怖い
ここで大事なのは、
- 相手を責めない
と - 自分を守らない
を同じにしないこと。
人のせいにしないというのは、
「あなたは悪くない」と言い続けることではなく、
「わたしはこう感じていて、ここから先は無理」と自分の線をはっきりさせることでもある。
線を引くことは、誰かを責めることじゃない。
自分の生活と心を守るための、静かな宣言だよ。
Q3. 全部自分のせいにしてしまう癖があるときは、どこから直したらいい?
まず、「全部」という言葉を外してみよう。
「今回の件で、わたしにも改善できそうなところが一つあるとしたら、どこかな」
という問いに変える。
一つだけなら探せるし、
一つだけなら変えてみようと思いやすい。
全部を背負うのではなく、
自分が持っていく「学びの欠片」を一かけらだけ拾うイメージで。
Q4. メンタルがしんどい時期に、そんな余裕ある考え方なんて無理じゃない?
うん、無理な日もある。
だからこそ、そういう日のために「最低ライン」を決めておくといい。
たとえば、
- 今日は判断しない。決めるのはよく寝たあと
- 愚痴を書くなら、自分の部屋のノートだけに書く
- 相手を責める長文を送る前に、一度だけ深呼吸をする
これくらいなら、しんどい日でもギリギリ届く。
余裕がないときは、「考え方を変える」ではなく「これ以上自分を傷つけない」だけで十分だよ。
Q5. 恋愛経験が少ないのに、途切れない人の真似なんてできる?
経験の数は関係ないよ。
大事なのは、ひとつひとつの出来事をどう扱うか。
むしろ経験が少ないぶん、
早いタイミングで「人のせいにしない考え方」を知れたのは、大きなアドバンテージだと思う。
今から身につけていけば、
これから出会う人との関係に、ちゃんと活きてくるから。
Q6. 彼氏彼女が途切れない人って、遊んでいるイメージがあって憧れきれない
分かる。
途切れない=軽い、と感じることもあるよね。
でも実際には、
「ちゃんと終わらせて、ちゃんと次へ進んでいる人」も多い。
終わらせ方が丁寧だから、
次の恋へ行くことに罪悪感を抱きすぎずに済んでいる、というケースもある。
あなたが目指すのは、
遊び回る人ではなく、
終わりに矢印を向けすぎず、未来にも視線を向けられる人。
そのイメージだけ、そっと持ち直してみてほしい。
まとめと、今日ひとつだけ決めてほしい「責めない基準」
ここまで、一緒にいろんな角度から見てきたね。
最後に、これから恋を続けていくうえでの「選ぶ基準」を、いくつか並べておく。
全部ではなく、「これだけは持っておきたい」と感じるものを一つ選んでもらえたら嬉しい。
- 別れたとき、「誰がどれくらい悪いか」で終わらせず、「次は何を大事にしたいか」を一つだけ決める
- 相手の行動は変えられない部分もあると認めたうえで、自分の線をどこに引くかを選ぶ
- 感情が爆発しそうな日は、相手にぶつける前にノートかメモに一度書き出す
- 「いつも」「全部」という言葉を、恋の場面ではそっと減らしてみる
- 自分を責め続けるためではなく、自分を守るために振り返る
そして、今日ひとつだけ決めてほしい「責めない基準」を、ここに置いておくね。
「別れやケンカがあったとき、
わたしは、相手を一方的に悪者にもしないし、
自分を一方的にダメな人間にも決めつけない。
その代わりに、次のわたしの選び方を、ひとつだけ見つける。」
この言葉に、少しでも「いいな」と感じたなら、
今夜はそれだけ覚えていてくれたら十分。
もしまた、心がぐちゃぐちゃになった夜が来たら、
そのときはセンと一緒に、矢印の向きをもう一度そっと整えよう。
別れを全部「相手のせい」にしない人になることは、
誰かを許すこと以上に、自分の未来をあたたかくする行為だから。




