「なんか、モヤモヤする」──そんなふうに感じる日があるよね。
言葉にしたいけれど、うまく出てこない。
伝えたいけど、どう話せばいいか分からない。
そんなとき、
心の中に“言葉にならないもの”が、
静かに積もっている気がした──
目次
「言葉にならない」感情は、存在しないの?
“名づけられてない感情”は、ただ眠っているだけ
わたしたちの中には、まだ言葉になっていない気持ちがたくさんある。
それは、消えたわけでも、なかったことになったわけでもない。
ただ、まだ“名前”が与えられていないだけ。
悲しいとも、苦しいとも、うれしいとも違う。
けれど、たしかに胸の奥でじんわりと動いている感情。
それを「何かわからないから」と否定してしまうと、
心の奥に“閉じ込められたもの”が増えていってしまう。
だからこそ、「言葉にならない」=「わたしにはない」とは思わなくていい。
それは、まだ眠っている感情の、やわらかな輪郭なのかもしれないから──
心に“蓋”をしてしまうとき
感じきることが、怖いときもある
感情って、ときに鋭すぎて、触れるのが怖くなる。
「本当は感じている」ことに気づいていても、
それを見てしまったら崩れそうで、
わたしたちは無意識のうちに“蓋”をしてしまう。
見ないふり。聞こえないふり。
強くなろうとするふり。
でも、心はちゃんと知っている。
感じきれていない感情が、どこかに置き去りにされていることを。
蓋をすることは、悪いことじゃない。
そうせざるを得なかった過去も、守りたかった自分もいたはずだから。
でも、もし今、
そっとその蓋を開けられそうなら──
少しだけ、その気持ちに触れてみてもいいかもしれない。
書くことで、感情が動き出す
「ジャーナリング」は、心の水路をひらく技術
言葉にできない思いを、ノートに書く。
たったそれだけで、
感情の「流れ」が少しずつ戻ってくることがある。
それが、ジャーナリング。
うまく書こうとしなくていい。
誰かに伝える必要もない。
とにかく今の“音”を、そのまま紙に落とすだけ。
「なんか苦しい」
「よくわからない」
「しんどい」
たったそれだけの言葉でも、
書き出すことで「自分は感じていい存在なんだ」と、
心が静かに理解してくれる。
感情は、言葉にしようとした瞬間に動き出す。
ジャーナリングは、
その“最初の水音”を起こす、小さな火種なんだ。
話すことと、話さなくていいこと
「誰かに伝えなくてもいい」言葉もある
「誰かに話せたら楽になるよ」
そう言われても、話せないことってあるよね。
それは、言葉が足りないからでも、
勇気がないからでもなく、
「そのまま抱えていたい」感情も、
この世界にはたしかに存在するから。
無理に言語化しようとすると、
大切にしたかった気持ちが壊れてしまいそうになる。
そんなときは、
無理に言葉にしなくていい。
ただ、そっと胸に置いたままでいい。
言葉にできないものがあることは、
不完全さじゃなく、
あなたの“感受性の深さ”かもしれないから──。
“詩”や“絵”に託す、感情の断片
意味よりも「温度」を残す表現へ
もし、言葉がうまく見つからないなら──
絵を描いてみるのはどうかな。
あるいは、ひとことだけ、詩のように残してみるとか。
わたしたちの感情は、
「意味」ではなく「温度」で伝わることがある。
意味を説明できなくても、
何かが心に触れる感覚。
それが、ことばにならない思いの“出口”になることもある。
たとえば──
にじんだ色、重なった線、曖昧な比喩。
そんな表現に、
「わたしはここにいる」という気配が残る。
感情は、言語だけで語らなくてもいい。
あなたにとって自然な“かたち”で、
ほんの少しだけでも、流してあげられたらいい。
まとめ|言葉にできない思いも、あなたの一部
語れないことを抱えることも、“対話”のひとつ
「話せない」
「表現できない」
そう感じているときも、
わたしたちはちゃんと、自分と対話している。
言葉にならないからこそ、
内面の静けさと深くつながれる時間がある。
「この感情はまだ眠っている」
そう思えるだけで、少し楽になるかもしれない。
感情は、焦らなくてもいい。
すべてが言葉になるわけじゃないし、
言葉にならなくても、
その存在が消えるわけじゃないから。
結び|すぐに答えは出ない。でも、問いを抱きしめた時間は……きっと意味になる。
言葉にできない思いは、
沈黙のなかに、小さな火種として灯っている。
あなたがまだ語れないままの気持ちも、
確かに、そこに在る。
語らなくてもいい。
語れるときが来たら、きっとその時がわかるから。
だから今は、ただ静かに問いかけてみて──
「この気持ちは、どこから来たんだろう?」
「どうしたら、そばにいてあげられるだろう?」
問いを抱えたまま過ごす時間は、
あなたの感受性とつながる静かな道標になる。
言葉にできなくても、伝えようとする心がある限り、
その感情は、ちゃんと生きてる。
──それだけで、もう十分なのかもしれないね。

セン(Sen)
🕯 今、言葉にならないあなたの思いにも。そっと火を灯せますように。