──わたしの心に「今、どうしてる?」と問いかける
笑っていた。ちゃんと仕事もしていたし、人にも優しくしていた。
だけど──心だけが、そこにいなかった。
ふと、夜の部屋でひとりになったとき、
「あれ? 今日、わたしは何を感じてた?」って問いかけて、
何も答えが浮かばなかったの。
感情を、ずっと後ろに置いてきた気がした。
追いつけないほどの速度で「ちゃんとする」を繰り返して、
わたしの本音は、とうとう黙り込んでしまった。
そんな夜がある。
わたしの心に「今、どうしてる?」って問いかけるだけで、
何かがほどけていく気がしたの。
目次
日々の“正解”に追われて、感情の声が聞こえなくなるプロセス
「間違えないように」
「ちゃんとしてるように見えるように」
「嫌われないように」
そんなふうに“正解”を優先していたら、
わたしの心は、いつの間にか“沈黙”に慣れてしまった。
わたしは、
「何を感じているか」よりも
「どう振る舞うべきか」を優先して、
自分の感情を“あとまわし”にしていた。
- 疲れていても、笑顔で「大丈夫」と言ってしまう
- 悲しんでいるのに、予定通りに動こうとしてしまう
- 腹が立ったのに、「そんなこと言ったら面倒だよね」と飲み込んでしまう

セン(Sen)
そうやって、ひとつ、またひとつと感情を置いてきたまま、
日々をやりすごしていた。
そして気づいたら、
「自分が今、何を感じているか分からない」
そんな状態にまで遠ざかっていたの。
感情の声は、急に消えるんじゃない。
“無視された時間”が重なると、そっと息を潜めてしまうだけ。
「モヤ」として表れる未処理の感情たち──身体反応と結びつけて捉える
「なんだかよくわからないけど、モヤモヤする」
その“モヤ”の正体は、たいてい“言葉にされなかった感情”だった。
未処理の怒り、悲しみ、寂しさ、疲労、焦り──
ちゃんと感じることができなかったそれらが、
形を失って「曇り空」みたいに心にかかる。
そのモヤは、
やがて身体にもあらわれはじめる。
- 胸の奥が詰まるような息苦しさ
- 背中に感じる鈍い重さ
- 理由のない焦りや、集中力の欠如
- 意味のない涙が出そうになる瞬間

セン(Sen)
わたしたちの身体は、
「感情の保管庫」みたいなところがあると思ってるの。
心が無視された分、身体がその役を引き受けて、
そっと、異変というサインを出してくれている。
「体調が悪いな」って感じたとき、
それは、“置いてきぼりにされた感情”が動きたがっている証拠かもしれない。
名前を与えることで、心の居場所ができる
ある日、ノートに「悲しい」と書いてみた。
ただ、それだけ。理由もなく、説明もなく。
……なのに、ほんの少しだけ、呼吸が楽になった気がした。
わたしはずっと、
「感じること」よりも「整理された言葉」を求めすぎていたのかもしれない。
でも、感情には理由がなくてもいい。
意味がなくてもいい。
ただ、そこに在るだけで、存在していていい。
名前を与えるだけで、
心は“居場所”を見つける。
- 「さみしい」
- 「疲れた」
- 「満たされない」
- 「なにかがこわい」
その言葉たちがノートの上で並んでいくとき、
わたしの内側で、誰かが“やっと見つけてもらえた”って、小さく息を吐く。

セン(Sen)
言葉にしてはじめて、心が「ここにいていい」と思える。
名前のない感情は、彷徨うだけ。
でも、名づけられた瞬間、それは帰る場所を得る。
セン式・感情ログのすすめ──記録は浄化になる
感情って、流してしまえば終わるものでも、
消そうとしたら消えるものでもない。
だからこそ、“流れる場所”をつくることが大切なの。
センは、「感情ログ」と呼んでる。
毎日でなくてもいい。ひとことでも、三行でもいい。
- 今日、感じたことは?
- 心がざわついた瞬間は?
- なにかを飲み込んだ? 言えなかった? 逃げた?
感情を“書く”ことで、
それが「記録」ではなく「浄化」に変わっていく。
書き残すことで、わたしの感情は「通り過ぎるもの」になれる。
抑え込まれたまま溜まっていくんじゃなくて、
ひとつずつ、風に乗って離れていくようになる。

セン(Sen)
書くことは、わたしの感情に「自由」を与えることだった。
結び:感情の地図を持って歩くと、生き方に余白が生まれる
感情に名前をつけて、記録することで、
わたしは少しずつ「自分の地図」を描けるようになった。
どんなときに傷つきやすくて、
どんな言葉が支えになって、
どんな場所で素直になれるのか。

セン(Sen)
それを知っているだけで、
わたしは生きることに「余白」を残せるようになったの。
忙しさや正解に追われる日々のなかでも、
問いかけるだけでいい。
「今日のわたし、どこにいる?」
「置いてけぼりになってない?」
「今、なにを感じてる?」
問いがあるだけで、
心はいつでも“戻ってこれる”。
🌙 センのノートから、ひとこと:

セン(Sen)
感情を抱えて生きるのではなく、
感情と一緒に歩いていくために──
書いて、名づけて、そっと隣に置いておく。
それが、わたしの歩き方。