ふと、思ったの。夢って、本当に“ただの夢”なんだろうか──って
朝、目が覚めた瞬間、
現実に戻ってきたはずなのに、まだ心がざわざわしてる。
怖かった。苦しかった。疲れた。
あの夢の中で、たしかにわたしは何かを感じていた。
「どうしてこんな夢ばかり見るんだろう」
「なにか、意味があるのかな」
答えは出なくても、
わたしは知っている気がするの。
**夢は、無意識の中から届いた“静かな手紙”**なんだって──
問いがあるって、まだ歩けるってこと。……そう思えたの
目次
悪夢は、感情の“残滓”か、それともメッセージか
静かに問いを置くだけで、何かがほどけていく気がした
“夢”と“現実”は、まったく別物に見えて、
実は深くつながっている。
とくに悪夢と呼ばれるような重く、強く、記憶に残る夢は、
わたしたちの中に置き去りにされていた感情の残滓から生まれることがある。
不安、怒り、悲しみ、恐れ──
日中に言葉にできなかったそれらが、
夢の中でようやく“声”を持つ。
あるいは、
それは無意識からの“調整”や“メッセージ”なのかもしれない。
**「まだ整理できていない何かが、ここにあるよ」**って、
夢がやさしく告げてくれているとしたら──
わたしたちは、どう受け止めればいいのだろう。
敏感な人が、なぜ夢に引きずられやすいのか
HSP気質や感受性の強い人は、
現実の中だけでなく、夢の中でも多くを感じてしまう。
- 覚えていないつもりの夢が、体に重さを残している
- 自分が体験していない出来事にまで、心が反応してしまう
- 夢の中でさえ、人の感情に共鳴してしまう
それは、心の“フィルター”が薄いからかもしれない。
日常では抑え込んでいたものが、夢の世界では抑えきれない。
でもその分、
夢の中でも何かをキャッチし、学び、癒そうとしているのかもしれない。
**無意識の中でも“感性”が働いている人たちへ──
夢は、休息ではなく「もうひとつの対話」**なのかもしれないね。
“怖い夢”が伝えようとしていること
怖い夢。追いかけられる夢。落ちる夢。
大切なものを失う夢──
その内容に囚われて、「縁起が悪い」「嫌な気分」と終わらせてしまうのは簡単だけど、
少しだけ視点を変えてみると、そこには問いが浮かんでくる。
- 「最近、心が置き去りになってない?」
- 「見ないようにしている感情、あるんじゃない?」
- 「もっと、自分を守ってあげて」
夢は、怖がらせたいわけじゃない。
気づかせようとしている。
怖さの奥にあるメッセージに、ほんの少しだけ
耳を傾けてみることで、
その夢は“ただの悪夢”ではなくなるかもしれない。
見る夢が変わるとき、心も変わり始めている
夢の内容が、以前と変わってきた──
そんな変化に気づくことがあるかもしれない。
怖い夢ばかりだったのに、
最近は静かな風景が出てくるようになった。
いつも誰かに追われていたのに、
今回は自分の足で歩いていた。
それは、あなたの内面が少しずつ整理されてきた証拠かもしれない。
夢は、心の鏡。
無意識のレンズを通して、
いまの自分がどう在るかを映してくれている。
だから夢が変わったということは、
心の深いところで、何かが動き出したということ。
それだけで、ほんの少し、自分を信じてみたくなる。
悪夢から目覚めた朝にしてあげたいこと
悪夢で目が覚めた朝。
体も心も重たい。現実がぼんやりしている。
そんなときこそ、自分に対して**「静かな手当て」**をしてあげたい。
- 無理に夢を忘れようとしなくていい
- 紙に書き出すだけでも、心が軽くなる
- あたたかい飲みものを淹れて、深呼吸してみる
- 窓を開けて、現実の空気をゆっくり吸い込む
夢に引きずられたまま動こうとせず、
「わたしは、現実に帰ってきた」という感覚を取り戻すことが大切。
その朝は、
予定通りに動けなくても、無理に巻き返さなくてもいい。
“夢を受け取った分だけ、優しさで満たす”──
それが、わたしにできる最初の癒し。
すぐに答えは出ない。でも、問いを抱きしめた時間は……きっと意味になる。
悪夢を、ただの「嫌な夢」として切り捨てないで。
それはきっと、
「まだ見えていない感情」が、かたちを変えて会いに来ただけ。
わたしたちはいつも、自分より先に夢の中で感じている。
言葉にならない想いも、傷も、希望さえも──
そのすべてが、夢というかたちで「あなたを忘れてないよ」と伝えてくれている。
だから、怖くてもいい。
重くてもいい。
問いかけるだけで、
その夢は、少しだけやさしくなる。
そして、
夢から帰ってきたわたし自身に
「よく戻ってきたね」と、そっと言ってあげよう。